「へぇ!」の感情が子供の知識欲を生み出す
日本人英語講師のBossです。
特注ピクチャーディクショナリー
初めに
小学生の生徒の親御さんから
こんな相談をよく受けます
「子供が英検の読解問題を解きたがらない...」
小学生の英検学習における大きな壁
近年、顕著な傾向は
→小学生の英検受験
また、個人的に驚いたのは
→英検2級 or 準1級の受験者の増加
当然ですが、ハードルが上がります
母国語でイメージしてみてください
- 英検2級レベル:小学生が高校の国語の現代文を解く
- 英検準1級:小学生が大学受験の国語の現代文を解く
→小学生にとってはハードルが高い読解
求められる知識に年齢が追いついていない
→読解を助ける予備知識が足りないだけです
英検は年齢を問いません
→だから、対策を考えます
英検は英語以外に世相を問う
世相=世の中のありさま
→英語以外の背景知識
英検は4技能を世相を通してチェックします
- リーディング(長文読解)
- エッセイライティング
- リスニング
- スピーキング
例えば、世の中で今話題になっている
- 少子高齢化
- 感染症問題
- 男女平等
- 貧困問題
...etc
分野別でみると
- 世界史
- 政治
- 経済
- 生物、化学(技術)
...etc
小学生にとっては
級が上がれば知識との距離感が生まれ
→未知の世界に彷徨う
解きたがらないのは
→自然な子供の反応
角度を変えて対策を考えます
子供から興味を示すもの?
力技で強引な知識の提供は
→後に残らない知識
当ブログで提唱している
「Boss流の英単語の覚え方」のように
→身近なカタカナ英語/ 時事英語で自ら求める英単語
世相=背景知識も
自分に向かってくるものより
→自分から追いかけいものを優先する
子供の知識欲をくすぐるものは何か?
突破口は「トリビアの泉:へぇ!!」
トリビア:(くだらないことも含め)雑学、豆知識
思わず「へぇ!」ボタンを押したくなる
→世界のトリビア(雑学、豆知識)
雑学、豆知識は知識の入り口
そこで素地を養い、知識欲を高める
→少しでも目標とする級の知識に近づける
話の小ネタにもなる話題に
→皆さんも楽しめる!
今回は、実際の授業の様子も取り入れながら
→英単語と雑学から知識の探究心をくすぐりましょう
楽しく英語で雑学「トリビアの泉」
注意点
色々な用途で楽しんでもらおうと思います
読み方、使い方はお好きな方法で!
今回紹介する教材は、
→有名な読解問題シリーズ
読解に必要な英語レベル:英検4〜3級取得者
英検対応級:英検準2級、2級
※準1級を目指す生徒は、ウォーミングアップ用に
教材をお持ちの方
→英検過去問で出た英単語のピクチャディクショナリー
※自由にご利用してください
→読解問題にチャレンジの際、参考にして頂けたら幸いです
教材をお持ちでない方
→英単語のビルドアップ用にピクチャディクショナリー(自由に利用可)
→トリビアだけでも共有してください
各トリビアの簡単な一口メモを紹介します
教材が無くても楽しめるトリビアに
→訪れた皆さんと「へぇ!」の共感
使用教材
Success with Reading Tests Grade3
1000円でお釣りがくる
→コスパ最高の教材
表紙がボロボロになるくらい
私はこのシリーズをフル活用してます
構成
ピクチャーディクショナリー
-practice 1(p.3-5)
-自由に印刷、ダウンロード可能
-英検過去問(準2級、2級、準1級)10回分から実績を検証
-その他重要語句なら選出対象
※今後は、ピクチャーディクショナリーの量も
当ブログ用に増産する予定です
実践編
今回は、practice1 (A-D)から
3つピックアップ
- 各トリビアのプチ解説
- 生徒と私が選んが「知りたい」英単語
- 授業メモ
- 生徒が選ぶトリビアのキーセンテンス
A:月面の由来:The Man in the Moon
1. 重要英単語:surface / 表面 (英検2級2016-3 / 2017-2)
2. 生徒関心度(5段階):⭐️⭐️⭐️
3. トリビア:月面の凹凸部分が人の顔に見える由来
(由来)
特にヨーロッパでは月の模様は
月の表面の凹凸部分が人の顔に見える様子から
→「The man in the Moon /月の男」と形容
(補足)
架空の男、人を表す時もあるそうです
由来や補足情報が本文中で記述されていない場合は、調べて伝える。
→子供の反応を見ながら、興味が出れば:⭕️ 出なければ:スルー
4. 生徒が選んだ本文中のキーセンテンス
The "face " is a pattern made by craters and mountains on the moon's surface.
その「 顔」は月面の凹凸部分からできた模様である
本文中からキーワードになる表現、説明を抜き出す
注意したいのは、正解/不正解の確認ではなく
→どうして、その文章を選んだのか理由を聞く
本人が理由も添えて選んだ文章→迷わずハイタッチ!合格です
→明らかな手抜きの答えは、厳しく!子供の表情をしっかり観察して下さい
C:アメリカ大統領の大邸宅:The President's Home
1. 重要英単語:Mansion / 大邸宅
2. 生徒関心度(5段階):⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
3. トリビア:アメリカ大統領の大邸宅の秘密
(補足)
チョコレートショップは意外でしたね
生徒も思わず「へぇ!」では無く、「えぇぇ!笑」
トランプ大統領の大号令の元、オープンしたのか...
→こちらで詳細な大統領邸宅の写真や映像が見れます!
映画館、ボーリング場、スイミングプール..etc
色々な施設が備わってます...
4. 生徒が選んだ本文中のキーセンテンス
This mansion has 132 rooms, 35 bedrooms, and 3 elevator.
この邸宅には132の部屋と35の寝室と3つのエレベーターが備わっている。
ある生徒(当時小学6年生)は、このトリビアがキッカケで
アメリカの歴史、大統領制など多岐に渡り
→自ら興味を持ち、調べるように
誇らしげに見せる伝記シリーズ
「Who was〜 」
子供の興味のスイッチが入ると後は
→聞き役になって楽しみます!
「トリビアの奇跡やわぁ」
→生徒のお父さんはそう呼んでいました
キッカケ作りは、大人が提供し続ける
→興味を持った子供の言動に気を配ると、何かが起こります!
D:アフリカの民話:Stop bragging
1. 重要英単語:Show off / 誇示する、目立とうとする
(英検準1級2017-2 / 準2級2017-3)
2. 生徒関心度(5段階):⭐️⭐️⭐️⭐️
3. トリビア:高慢さ/ 偉そうな態度はツケを払うことに...
補足:映像(ショートストーリー)
Anansi and the Pot of Beans (Animated Stories for Kids)
アフリカ版「マンガ日本昔ばなし」
どこの世界でも語り継がれる
→民話で伝える「人としての心得」
アフリカの民話自体、馴染みがなかったので
私も興味を持って生徒と一緒に読みました
(ストーリー)
先祖に思いを馳せる「祭り」
動物が一堂に会す中
主人公の蜘蛛の一種(Anansi)
誇らしげに、高慢な態度で
祖先に敬意を込める意味で
「その週はご飯を食べないで過ごす」
と自慢げに語ります
Anansiの「ただ目立とうとする」偉そうな態度
他の動物たちも知っているようです
他の動物たちは意に介さず
食事をしている中
Anansiはお腹が減ってきます
鍋に入った豆を見つけると
「誰も見てないし、食べるか」
とパクパク...
ちょうどその時、動物たちが...
慌てて豆を帽子の中に隠すAnansi
....
....
....
oh!!!!
出来立てホカホカの豆が
Anansiの髪の毛を燃やし、ハゲ頭に!
他の動物から笑われました
「高慢さ/ 偉そうな態度はツケを払うことになるね」
-end-
4. 生徒が選んだ本文中のキーセンテンス
"Maybe this will teach Anansi to stop bragging,"they said.
「おそらく今回でAnansiの偉そうで自慢げな態度がなくなるだろうね」
最後に
トリビアは知識の入り口の入り口かもしれません
しかし、子供が興味を持った瞬間
→色々な変化が生まれます
科学に興味を持ったり
歴史に興味を持ったり
文学に興味を持ったり...etc
知るべき知識が絞れたら
少しレベルをあげても
→子供は自然と付いてきます!
この豆知識の積み重ねが
新たな興味→知識へと繋がると
→英検で必ず活かされます
また、雑談や小ネタとしても使えるトリビア
英語に関わりがなくても楽しめるよう
今後もこのテキストを使って
トリビアの紹介をシリーズ化します
もう少し、分かりやすい構成になるよう
考えながら私も成長していきます!
それでは、
次回はそろそろ映像作品で再会する
→英検2級レベルの英単語
この自粛期間にゆっくり観賞し
再会のシェアをしようと思います
それでは
Boss