Hello, はてなブログ
日本人英語講師のBossです。
「小学生で英検2級を合格するには、親子関係と英単語が重要」
- 初めに
- 合否の分かれ目は親子関係と自然に覚える英単語
- 英検を取り巻く環境の変化
- 親同士のライバル心
- どうすれば良い?
- 具体的な取り組み方からみえる英単語の重要性
- 親子で覚えやすい英単語
- 小学6年生で1級合格した生徒のお母様の子育て論
- 最後に
初めに
合否の分かれ目は親子関係と自然に覚える英単語
生意気な表現ですいません。これが、小学生に英検の指導をしていて確信している合否のポイントです。
- 親子関係
- 自然と身につける英単語
どうしてなのか??
私の指導経験と生徒の保護者様との会話から紐解いてみます。
英検を取り巻く環境の変化
英検の資格指導をメインに個人レッスンをしていると、ここ2、3年の生徒の若年化が際立っていますね。(特に小学生の割合が急増中)
ビッグデータではありませんが、私が指導する小学生(今年度)で割り出すと、
英検1級 1名
→小学6年生(インター)飛び級生
(本来は小学5年生)
英検準1級 1名
→小学5年生(小学4年までインター、
受験勉強のため公立に転校)
英検2級 7名
→小学2年生...3人(インター)
→小学3年生...1人 (インター)
→小学5年生...3人(公立)
小学低学年から2級を意識しているのが分かります。
学校別の意識の違いも明白です。
インターナショナルスクールの小学生:
- さらに差をつけるために準1級は最低でも取得して私立受験の加点に繋げたい
- プリスクールから英語を身近な環境に置いて早く希望する英検を取得させて私立受験に集中させたい
公立の小学生:
学校の授業でも取り入れられている中で、意識が高まっている
やる気にバラツキがある(親は⭕️、本人は❌)
親同士のライバル心
体験レッスン時や既存の生徒の親御様と話をしていると英検を取り巻く環境、競争意識は中高生よりも激しいです。
話をしていて感じるのは、
- 中高生→本人の強い意志(進路に関わる意味が分かるから!)
- 小学生→親同士のライバル心(本人は両親や親戚に褒められるので一応頑張ってみる...)
じゃ、どうやって小学生が「読む、聞く、書く、話す」の4技能を英検2級の合格レベルまで持っていけるのか?
大袈裟な例かもしれませんが、英検2級を合格するためには小学生で高校の現代文のテストで7割取らなければいけないんです。
どうすれば良い?
3本の矢が必要
それは、講師、生徒、ご両親の折れない3本の矢が必要です。
- 授業→講師と生徒の2本の矢
- 自宅学習→ご両親の強力なもう1本の矢
この3本を束ねて放たれる矢は、
的(合格)に向かって最短距離で正確に向かいます。
1週間に1回の2時間の授業は、あくまでも私と生徒の確認作業(復習できているか?)と実践作業(過去問、練習問題)。
残りの6日の自学自習で何をしていたかが大事です。それを怠ると、6日間を取り戻す確認作業の繰り返しでなかなか成長を実感させることができません。
やったふりは、すぐに見抜けますよ!
親の必要性
講師がいない6日間、類まれな子は別にして小学生1人でできますか?
いや、親の力が必要なのです。
私が教えられるのは2時間の授業とその授業に関連した練習問題の準備。(このブログであげている素材は実際の授業でも使用しています。)
2本の矢では折れてしまいます。だから最後の矢を持つ親の協力が必要なのです。
授業だけでは到底難しいです。
一緒に横に座る
合格している生徒には特徴があります。
ご両親が忙しくても常に子供の横について一緒に勉強しています。
「宿題やりなさい、やったの?」
「頑張ってね」
と声をかけるだけでは本人には響きません。
だって本来、英検2級は
「高校卒業時の英語レベル」
小学生が受けなくても良いんです。
ライティングやリーディングなんて日本語で説明しても「?」です。
決して難しい英語の問題を解いて欲しいわけではないんです。
疑問は全て授業に持ち込んでください。それが講師の仕事ですから!
やって欲しいことは、
自宅学習時に本人の横に座り、やってるか確認してください!
そして、もう一つは
このブログから想像できますよね??笑
具体的な取り組み方からみえる英単語の重要性
1. リスニング
(インター小学生)
圧倒的な得点源はリスニングです。
1次試験はReading,Writing, Listningの合計ですから、強みを徹底的に活かします。
2級レベルであれば小学3年生ぐらいでも7、8割は正答します。(羨ましい)
何をやるか?ひたすら過去問を解いて問題パターンを染み込ませます。
(公立小学生)
どのレベルの状態で準2級を合格してきたか判断します。実際の問題を解いて、インター向きのリスニングに強いタイプなら徹底させていきます。
準2級と2級の難易度はそこまで変わりません。でも苦手な子には、何度も同じ問題を聞かせ、
「聞こえた単語(意味も知っている)で会話の内容を想像させる」練習
書いた単語が少なければそれだけ情報量が少なくなります。会話の全体像が想像しずらくなり、結果として正答率を下げてしまいます。
であれば、必要なのは単語力
単語力があってこそリスニング力です!
対策の基本は、しつこく言います!
単語力を広げるしかない
2.ライティング/スピーキング
(インター/ 公立小学生)
ライティング
詳細だけで1つブログが完成するので今回は掻い摘んで言いますね。
私の授業では、自分の意見を書く以外は全てオリジナルのテンプレートを用意してます。(必ず近いうちに発表します。)
実際のライティングのトピックに対して必ず2つ理由を書くだけの練習をします。
トピックは、最初は学校に関連したものからスタート
例:学生服って必要かな? Yes or No→ Why?
例:学校の授業に英語って必要かな?Yes or No→ Why?
注意点として文字数の制限を入れます。
1つの理由につき25文字で2つで50字を目安にする。
※Intro(導入), Conclusion(締め)含めて80-100字で抑えるため
スピーキング
インター生はここではリスニング同様有利です。
公立生も準2級のレベルを確認してから練習の強度を調整します。
基本的には、ライティングと同時進行で同じ質問に対して口頭で言う練習もします。
2級までの2次試験(スピーキング)は模擬試験を何回かこなせば比較的容易です。
合否のポイントは、
「黙ったら負け、話せば勝ち。最後にThat's all.で締めくくる」
でも、トピックの意味が分からない(特にライティング)ケースはよくあります。
であれば、
対策の基本は、
単語力を広げるしかない
3. リーディング
(インター/ 公立小学生)
Part.1:単語の穴埋め問題
Part.2:文章差し込み問題
Part.3:長文読解問題
Part.3 A(Eメール問題)はボーナス問題。必ず3問全問正答してもらいます!
それ以外は、Part.1の単語は分からないし、Part.2.3の文章を読みたくないんですよね、リスニングPart.2同様、興味のないトピックですからね。
でも最も大きな理由は、
「知ってる単語が少いのでPart.1からスタートダッシュできず焦る!」
「知ってる単語が少ないので読めない、読みたくない!」
結果として、
「知ってる単語が少ないので解けない!」
どうするの?
はい、いきますよ!
対策の基本は、
単語力を広げるしかない
極端な話、少しずつ2級単語を覚えていくと次の準1級にも繋がるんですよ!
もちろん、日本語でもイメージしづらい英単語も出てきますから、センシティブに扱います。
そこでご両親の最後の矢が必要になります
親子で覚えやすい英単語
つまり、どの単語から覚えていくかが重要です。日本語でも意味が分からない単語は無視してください。まず覚えるべき単語は
動作で覚えらる英単語
簡単に言うと、
一緒に動いたり、変顔したり、大声出したり(笑)して
動きとリズムでインパクトさせる方法です。
これは、私の真骨頂の授業スタイルで
最も生徒&親御さんからの圧倒的な支持と
英単語力向上の実績を踏まえたインパクト法です。
下の絵を見て、
動作で表しやすそうな英単語ありますか?
パッと見て例えば私だったら、
cough
bend
実際どうやるか、
coughを例にやってみます
ゴホン、ゴホン、ゴホン、
咳が出ちゃうよ
カーフ、カーフ、カーフ
3行の短いリズムで
- 動作(咳をする、手を当てて、ゴホン)
- 日本語の意味(咳が出ちゃうよ)
- 英語の読み(カーフ)
そのためのピクチャーディクショナリーです。
裏面に読み方、日本語の意味もあります。
それが今回の親子目線で覚える英単語です。
次回は、今進めている2019-1vol.2より
重要語句レベルを
- 必須語句(通常)
- 親子で覚える単語
2つのパターンで紹介していきます。
最後に
こんな子育て論を聞きました。参考までに抜粋します。
小学6年生で1級合格した生徒のお母様の子育て論
一番お付き合いの長いお母様がおっしゃってました。
「子供に”あなたには頑張ってもらわないと!”なんて絶対言いません。
その時点で親と子の関係性が逆転してるでしょ?」
「だから私は常に”やるの、やらないの?-やらないならどうぞ好きにして!その代わり困った時にはもう手遅れだからね、この先の人生で...”」
「やるならどんな時でも手伝うから言って。どうな面倒な作業でもあなた一人にしないから言いなさい!"」
「子供の成長は親次第だと思うんです。難しいとわかってるからこそ息子にただ”頑張りなさい!”って言うのは口だけで、子供はすぐ分かるんですよ!」
「辛いこと、面倒な事でも本人がやるなら全力でバックアップするんです、横に一緒に座って。その姿を見れば、子供は付いてくるんです。私が付いていくんじゃなくて!」
「不思議とやるんですよ。で、やった後はしっかりゲームなり、好きな事をする時間をあげてます。ダラダラやらず、時間を区切って、勉強→好きな事の繰り返しですよ。」
最後に
子供の笑顔が増える
つられて親御さんの笑顔まで増える
最終的には英検に受かる
最初は恥ずかしいんですよ、
生徒もご両親も、
私だけ恥知らずテンションMaxです...笑
でも、うまくいかないケースがあります。
それが親子関係。
これはすごい重要なんです。
普段の親子関係に信頼関係がない場合、
コミュニケーションが取れていない為、
隣に座っても子供がストレスを感じ、
心が乱れます。
色々な子育てはあると思います。
全てのケースに当てはまる正攻法はないのかもしれません。
家庭環境はそれこそ十人十色、
カチっとハマる子育て論はないかもしれません。
今回のブログ伝えたいことは、
どんな方法でも良いんです。
でも、普段の言動から親子関係を振り返り、
子供→親になっていたら不自然な関係です。
親→子供の関係をどう自然に構築していくかだと思います!
少しでも参考になれば嬉しいです。
それでは、
次回は、親子で覚えられる英語でも挟んでみましょう!
Peace out!!
Boss