前回の単語・文法反復練習プリントに続き、
英文を日本語に直す練習をしましょう
→和訳練習プリント(Let's Read1編)
記事真ん中からダウンロードできます
自由に使ってください!
初めに
Hello、
→日本人英語講師のBossです。
文法上の違いが明確にある
→英語と日本語
どうしても以下の作業をする時
手が止まってしまいます。
- 英文を日本語にする
- 日本語を英文にする
部分的に習得した「単語と文法の知識」が使えきれず、
→ジレンマを感じる中学2年生(中学生全般)
日頃伝えているコツは
→出来るだけ相手(英語)に気持ちを寄せる
- 相手のルール(英語)に100%同意しながら
- 自分のルール(日本語)を最大限利用する
英文を日本語にする場合は、
今回紹介する、英文和訳がスムーズにこなせる
→「スラッシュリーディング」がオススメ!
今回は、この順番でいきます!
- ダウンロード/印刷素材(自由に使って練習して下さいね!)
- 英語を読むコツ(スラッシュリーディング)
- レベル別アプローチ(スラッシュリーディング)
Let's readシリーズは次の2本立て
通常の反復練習プリント(単語/文法):前回
これまでの反復練習で身につける:単語
何度も解いて確認する:英文法
→こちらで基礎をきっちりと習得
和訳練習プリント(英文和訳):今回
今回は、和訳練習にもチャレンジしてもらいます
今回は和訳の仕方のコツも紹介!
→スラッシュ読みで2段回アプローチ
まずは、
→練習プリントをダウンロード&印刷してください
ダウンロード( 中2:Let's read1: History of clocks)
A4サイズで見開きバージョン
→自由に使ってください!
① 和訳練習プリント(問題)
② 和訳練習プリント(和訳例)
素材の見方&使い方(和訳練習プリント)
英語を日本語にする場合はこうやって
→2段回でアプローチする
-① 左から右へ片言の日本語にする(準備)
スラッシュまでの一塊を片言の日本語を喋る外国人のように
日本語にしていきます。
→単語を直訳してざっくりカタコト日本語にするのがポイント
-② 自分なりに最高の日本語に直す(完成)
左から右に塊ごとに日本語にすると全体像が見えてきます。
あとは今の自分における「最高の日本語に直す」
→①のカタコトの日本語を「て、に、を、は」を意識
→話が通るように全体を見ながら「自分らしい最高の日本語」に変換
和訳プリントの答え(私の日本語訳)は、
意訳しすぎず直訳から文の違和感をなくしながら基本に忠実に訳しました。(参考にしてください)
英文を日本語にする場合、最初の段階は単語単位で訳すことが大事です。
そしてその段階を超えて、全体を見渡して違和感のない日本語にするのが理想です。例をみてみましょう
例1)複数形は意識しすぎない
They put sticks in the ground. / These sticks were
彼らは棒を地面に置いた。/ これらの棒は
棒達、棒らなど複数形を意識しすぎると→不自然な日本語
上記のように違和感のない日本語にましょう!
例2)冠詞・(人称)代名詞は必要に応じて
(一般的概念:the 「その」 →訳す必要なし)
We need to see the time.
私たちは時刻を見る必要がある。
People could not use the sun.
人々は太陽を使うことができませんでした。
一般的概念にあたる名詞の前の冠詞(the)は
「その」と訳さなくて良いです。
誰でも分かることに対して、冠詞や人称代名詞まで丁寧に入れると
指示語で溢れかえり、かえって分かりづらくなります。
必要な場合とは、
→相手にどれかを指示しないといけない場合です
They put water in pots. The pots had tiny holes in them.
彼らはつぼに水を入れました。 そのつぼには小さな穴が開いていました。
上のような場合は、「どれがどれか?」示す必要があります。
そこで冠詞(The = その)や人称代名詞(they= 彼ら, them=それらの)が
効力を発揮します。
→しっかり読み手に指示して下さい、「何を指しているのか?」を
今回の和訳プリントの例では、
上記の例をバランスを見ながら
- 入れるところは入れる
- 省略するところは省略する
→出来るだけ違和感を取り除き、基本に忠実な日本語にしてみました。
参考にしてみて下さい
Let's readはこれまでの履修範囲の英文法が
ふんだんに使用された
→復習にピッタリの英文です。
- 過去形(規則・不規則変化)
- 不定詞(To 動詞の原形)
特に不定詞が今回のキーポイントです。
→しっかり復習して下さい!
英文を読むコツとは?
和訳の練習プリント
少し普通とは違うことに気づきましたか?
英語を読むコツは
→この2段回アプローチ
①左から右へスラッシュ(/)読み(準備)
英語と日本語は文章の構成が違うため
最初からキレイな日本語にしようとするから
文章を読むのに時間が掛かってしまいます。
例:最初からキレイにすると...
We went to the park to play baseball.
私たちは野球をするために公園に行きました。
色をつけるとわかりやすいですね!
左右入り交じあったバランスの悪い色彩
→目がチカチカするぐらい入り乱れている単語達...
やめましょう、こんなやり方!!!
スラッシュ読みのコツ
ポイントは、
- 左から右へ順序を守る
- スラッシュ毎に意味を記す(次項で説明)
- カタコトの日本語で大丈夫
スラッシュの入れ方の基本は、(大まかな目安)
- 品詞:名詞、動詞、形容詞、副詞...etc
- 文型:第5文型、主語、述語、目的語、修飾語
最初は、1単語ずつ、徐々に前後の組み合わせや
上記のルールを組み合わせながら
スラッシュの数を減らすことが
→英文を楽チンに読むコツです!!
上記のスラッシュの入れ方の基本は、あくまで基本の立ち返り場所。
go / to school 行く/学校へ
go to / school 〜へ行く/学校
カタコトの日本語にできるならどちらでも問題ありません。
この和訳プリントでもバランスをみてあえてイレギュラーなスラッシュを打ってますが、これは簡単なカタコトの日本語に変換するためです。
また、前に使った表現などが再度出た場合は、ひとかたまにしています。
これも対応力の練習。いろいろなスラッシュを見て自分のオリジナルのスラッシュ読みができますように!!
上達の目安をレベル分けすると
モチベーションはが上がり、自然と
→生徒達は頑張ります!
上達の目安はスラッシュの数
スラッシュを入れたら、その中のかたまりを
→日本にいる外国人のようにカタコトの日本語にします!
上達への目安は、「スラッシュの数」
→数が減るほどスピードが増していきます
あなたは、今どの位置ですか?
確かめてみましょう!
レベル1:左から右へ順序を必ず守って(スラッシュ数:6)
We / went / to / the park / to / play / baseball.
私たちは/行きました/〜に/公園/ する / ために/野球
現状:石橋を叩きながら一歩一歩すすむ、立ち止まりながら...
一単語、一単語、石橋を叩いて前に進んでいる状態。初期の状態はthe、後ろのtoもスラッシュするため、冠詞(a,an,the)、前置詞(to, by, in, at...etc)など単発での訳し方が複雑で困り果てる場合があります。
課題:品詞の性格や文法、熟語の知識を増やします!
冠詞(a,an,the)、前置詞(to, by, in, at...etc)は後ろの名詞(句)とセットでスラッシュする。こうしてそれぞれの品詞の性質も理解します。
また、文法や単語、熟語の知識を活かします。不定詞(to+play)はセットで、go to 場所で「〜に行く」等、ひとまとめにするとスラッシュも減ります!
次の目標:「木を見て森を見ず」からの脱却
個々の単語が組み合わさって文章になります。つまり前後の単語には必ず関係性があるから隣り合わせにくっついているのです。
個々の木(単語)を見るのではなく文全体(森)を見るのです!
そこで必要なのは「単語力」と「文法の基礎知識」
毎回配布してい反復練習プリントが活きてきます。(頑張って!)
→この練習の積み重ねが英文を読むコツの原点!
レベル2:慣れたらスラッシュの数を減らします(スラッシュ数:3)
We / went to / the park / to play baseball.
私たちは / 〜に行きました / 公園に / 野球をするために
今回配布する和訳練習プリントのスラッシュは
Level1と2の中間を目安にしてます。
和訳練習プリントでは、Level1 と2を混ぜてスラッシュしてます。
違いを感じながら、自分のスラッシュレベルの現在地を確認してください。
中学生のゴール地点はLevel2が理想的です。
現状:文の全体像(構造)が少しずつ見えてくる!(ちょっと楽しい)
単語単位から前後の関係性もわかり、文の全体像がなんとなく見えるようになってきます。また、1スラッシュの中の単語数が増えてきます。つまり、全体のスラッシュの数が減ってくる。
課題:英文の構造をもう少し細かく理解する
英文:主語+述語+(目的語:何を / 修飾語:いつ、誰と、何のために...)
英語はシンプルな骨組み(主語+述語)を先に作る
→(骨組み:主語+述語)We went to the park.
後ろにかけて意味を具体化させる装飾(目的語や修飾語)をつける
→(骨組み+装飾)(We went to the park)+(to play baseball yesterday)
次の目標:「骨組み」と「装飾」に分ける
最終目標は、上に述べたように
前半部の骨組みと後半部の装飾(目的語や修飾語)の2つに分ける
→これが分かると一気に英文を読むスピードは上がります!
レベル3:ここまで減らせたら完璧です(スラッシュ数:1)
We went to the park / to play baseball.
私たちは公園に行きました / 野球をするために
現状:文の全体像が具体的に見えてきます。英語って楽しい〜時期
文の構造(前半:骨組み+後半:装飾)に分けることができます。シンプルな情報(前半:主語+述語)に具体化させる追加の情報(後半:目的語や修飾語)入れることで英語の文章が成り立っていることに気付く。
この構造を理解すると、一部の単語の意味が分からなくても全体の意味の概要を把握、想像しやすい。(すごく大事です。全ての単語覚えられないですから...)
また、ここまでくると英文を作るときに大きな助けに!
課題:単語・文法をしっかり整理する
文の構造が分かっても文法上のルールや単語・熟語の性質がわからず迷宮入りすることもある。履修範囲の文法のルールは一つのスラッシュ内にしっかり収める。
中3:I / ※have been waiting / here / for 2 hours.
中2:I /※※am interested in / K-POP.
※現在完了進行形
※※熟語:be interested in 〜 〜に興味がある
次の目標:量をこなし、文章に慣れる
文章をスラッシュ読みし、頭の中でカタコトの日本語で唱えていくと
人間の優秀な頭は、しっかりキレイな日本語に直してくれます!(必ず)
スラッシュが合図です。入れる際に、意味を頭で唱えて!
なんでも技術を習得するには「量」をこなし腕を磨く。
試しに中間テストの長文問題をスラッシュしてみたり、
身近に目に映る英文をスラッシュ読みしてみましょう
→文章を読む練習を意識的に増やし鍛錬すると、長文が楽に読めてくる
早く共感してください!
この感覚を味わっている生徒の満足そうな笑顔、教える側の至福の時です!!
あなたの現在地と目標は分かりましたか?
さぁ、練習してみましょう!
②自分なりに最高の日本語に直す(完成)
カタコトに唱えた日本語を
→キレイな日本語にするだけです!
あなたの日本語の表現のセンスが問われます(笑)
いえいえ、
自分が思う「相手に伝わる最高にキレイな日本語」にすれば良いんです!
最後に
「あぁ、後は単語だけかぁ♬」
このような感想を感じたあなたへ
引き続き、目の前の英文を同様に訳す練習をしながら
意識して欲しいのは、「レベルアップ」
- スラッシュの数を減らす
- カタコトの日本語は頭の中で完結
頭の中で完結させる量を増やし、
速さと正確さをつけると
さらに高みを目指せます!
今回で気付きましたか?
英語学習の基本は....
→「単語」です!(しつこい位、これからも言ってきます!)
英語学習の基本は「単語」です!!
- 英単語を正しく読め
- 英単語を正しく書け
- 英単語の意味を正しく理解する
基本があってこそ、
応用に対応できます。
「あぁ、後は単語だけかぁ♬」
は、大事なサインかもしれません!
それでは
Boss