Happy New Year, はてなブログ
日本人英語講師のBossです。
あけましておめでとうございます!
新しい年の幕開けですね。皆様にとって素敵な一年になりますように!
さぁ、2020年最初の記事は、「新企画」からキックオフ!
「英単語をゆる〜く極める旅」英検準1級編のスタートします。
今まで紹介してきた英検2級レベルから難しくなるんでしょ?
少し仕分けしてみると、そんな事もないんです。
まずは、記念すべき英検準1級英単語を眺めてみましょう!
ダウンロードと練習問題はこちらから
- ダウンロード
- 使用英単語
- 2019-2vol.1使用単語一覧
- 準1級レベルの英単語って?
- 事前にレベル分け
- 実は絵本や児童書が準1級レベル
- 使用頻度の薄い品詞の語形変化の使用
- 今回の使用頻度ランキング
- 映像作品で再会するか?(実践編)
- 最後に
ダウンロード
(修正有り)2020年1/4 1:30 :P.7-8練習問題 各問題の2019-1→2019-2に修正
使用英単語
英検準1級レベル:(大学中級レベル約9,000語)
英語検定準1級の過去問題の筆記Part1. 単語穴埋め問題の選択肢となった英単語を使用
※ 注意
実際の問題の解説はしません。
2019-2vol.1使用単語一覧
(2019/10月実施) 2019年第2回 英検準1級筆記試験Part.1単語穴埋め問題選択肢
問1 : incompetently, mischievously, diligently, passively
問2:segment, maze, accent, elegance
問3:influx, humidity, downtown, lantern
問4:theological, biographical, proportional, horizontal
準1級レベルの英単語って?
英検2級から準1級の必須単語数の差は約4,000語です。
その差が生み出すのは「詳細な描写力」です。
(例):経済悪化
英検2級 :bad economy
→大まかに経済全体の状況を良い(good)悪い(bad)で表すだけ。
英検準1級:sluggish economy, economic downturn
→景気が衰退、下降など少しだけ具体的な経済悪化の状況の描写。
上の例はあくまでも理想のゴール地点です。
実はもっと、もっと敷居は低いんですよ、見方を変えると!
そう感じてもらえるように今回のVol.1 を仕分けをしました。
事前にレベル分け
準1級編では各vol.の最初に使用頻度別に色分けして取り組みやすくしてみようと思います。そうすると見えてくるんです。
グリーン(レベル1:初級)
絵本や児童書で実はよく使われる系
2級レベルかも?系
イエロー (レベル2:中級)
( 品詞の変化で騙されてるだけ)あぁ、なるほど系
レッド(レベル3:上級)
ちょっと脇に置きません?系
いつの日か再会しましょう系
※ それぞれの意味はピクチャーディクショナリーの裏面で確認できます。
実は絵本や児童書が準1級レベル
絵本や児童書でよく見かける準1級英単語
上のグリーンレベルでさりげなく触れましたが、準1級レベルでは出るんですよ、
- 絵本や児童書でよく見かける準1級英単語
どうしてか?
それは、絵本や児童書、そして小説もそうですが以下に挙げる状況に「詳細な描写」が入ります。
- 日常でよく目に入る物の名称
- 人の細かな動作の描写
- 細かな状況の描写
- 細かな心情の描写
今回のlantern(ちょうちん)は絵本から知るケースが多いですね。
また、文字で読者にイメージをさせるので絵本や児童書でも「詳細な描写」が必要なんです。絵本や児童書では簡単な状況描写から始めるのでおすすめです。
細い描写の例
例えば、「ドアを開ける」でパッと思い出すのが→open the door
これでは感情が込もっていません。絵本、児童書や小説では細かい描写で読書にイメージを具体化させて感情移入しやすくします。
ただドアを開けたのか? or どういう感情を込めてドアを開けたのか?
細かい描写の前の「ドアを開ける」
- (ただ)ドアを開ける→open the door
細かい描写を入れた「ドアを開ける」
- ドアを引いて開ける→pull the door open
- ドアを押し開ける→push the door open
- ドアを勢いよく開ける→burst the door open
- ドアをグイッと押し開ける→thrust the door open
ドアを開ける時の感情が入っていますよね。これが「詳細な描写」です。
これは、絵本や児童書を普段から読み聞かせしている親御さんや既に気付いて普段の英語学習に取り入れている方であれば共感してもらえると思います。
実は触れる機会が無かった絵本や児童書の醍醐味
本来の理想は幼児、幼少期にこういった言葉に「出会い」、物語に心揺さぶられ自然と覚えていきます。そして色々な作品でその言葉に「再会」します。その自然な語彙力の広がりは子供だけでなく、実は今までスルーしてきたんではないか?と思われる一般の英語学習者にもオススメなんです。
しかし、中学から本格的に英語に触れてきた日本の学習者の方の多くは、いきなりイエローやレッド系の敷居の高い英単語から着手するため、暗記しては忘れる、「負のスパイラル」に陥ってしましい、
「やっぱり難しいやんかぁ...😂」
絵本、児童書の話をしても最初は、
「準1級の英単語なんてないはずやわ、絵本には...」
と勝手な思い込みで触れる機会を失っていただけなのです。
私が指導している授業ではこうやってレベル分けを一緒に行なっており、絵本や児童書の重要性を感じてもらってます。
当ブログでは、事前にレベル分けをして意識的に敷居を下げるお手伝いをさせてもらい、楽しんでインパクトしてもらおうと思います。
そして気付いてもらいます。
「絵本、児童書なら私にも出来るんとちゃうん??」
その一部を感じてください。
実例で見る絵本、児童書英語
vol.1:lantern(ちょうちん)
Vol.2:① wag (尻尾を振る) ② stroke(撫でる)
次のVol.2で出てきますがフライングでこの機会にご紹介します。
犬が尻尾を振ったり(wag)、犬や動物を撫でたり(stroke)
特に絵本で出てきそうですね。実際に指導するインターナショナルスクールに通う生徒たちは、決まって同じセリフを発します。
「あ、知ってんでぇ!!」
こうやって仕分けをすると気づくと思いますが、英検準1級レベルの英単語は、
覚え難い英単語もあるが、覚えやすい英単語も多い
信じてもらうためにvol.3での出会いも紹介します!
vol.3:howl(遠吠えする、わめく)
まずは、グリーンレベルでOK
断言しますが、ネイティブで知らない人はいません。
彼らは幼少期に自然と身につけてきましたから、絵本、児童書やアニメなどで...
だから、ネイティブとの会話で使いこなせるようになると、理解のサイン(=頷き)を感じます。(これが嬉しんですよ。)
例えば、
- 2級レベル→日々インパクト
- 準1級レベル→グリーンレベルの絵本、児童書レベルから
こんな使い方も良いですね。
英単語の覚え方は、「出会った単語にどうリアクションしているか?」
しっくりこなければ、今はそのタイミングではありません。
「あ!」と何か心からのサインがあれば絶好のチャンスにしてください。
まずはグリーンレベルで心に訴えかけてみてください。
使用頻度の薄い品詞の語形変化の使用
イエローレベルで仕分けた語形変化のトリック。
慣れれば、すぐに気付きます!
まずは、例を挙げてみます。
例:「美しい」
(英検2級レベル)
①名詞(美しさ) :beauty (G数:約 8,250,000,000 件)
②形容詞(美しい):beautiful (G数:約 6,560,000,000 件)
(英検準1級レベル)
③副詞(美しく) :beautifully (G数:約 448,000,000 件)
④動詞(美しくする):beautify (G数:約 約 44,500,000 件 )
※G数:Google検索総数。(あくまでも目安)
馴染みのある「美しい」を表す英単語を品詞別、使用頻度別に並べてみました。
語尾を変化させて品詞が変化する基本系の品詞の語形変化です。
今回であれば、
- 英検2級レベル→使用頻度(高):① beauty ② beautiful
- 英検準1級レベル→使用頻度(低):③ beautifully ④beautify
使用頻度の敢えて低い語形変化で「難しいやん?」って迷わせているだけです。
基本的な語形変化は上記のように部分的な変化をするだけなので比較的気付きやすいと思います。
是非、柔軟な姿勢で「beaut-」は「美しい」だなと推測する意識を頭のどこかに入れておいてください。
如実に現れるその特徴
品詞別の使用頻度を大まかに表すと、
名詞、動詞>形容詞>副詞
※例外もありますよ。英語は生き物なので何となく受け入れる柔軟な姿勢でいきましょう!
今回のVol.1を例にみてみましょう!
※青:準1級で使われた品詞 黒:使用頻度の高い品詞
(形容詞<名詞)
theological < theology
biological < biology
horizontal < horizon
(例外)
elgant > elegance
(副詞<形容詞)
incompetently < incompetent
mischievously < mischievous
diligently < diligent
passively < passive
敢えて頻度の低い語形変化で語彙力を問いかけているんですよね。
これが、準1級です。
動詞からの変化はこれから出てきたときに追って紹介します。
今まで紹介してきた英検2級レベル単語でも語形変化を紹介しているので是非、そういった部分にも注目して基本的な品詞の語形変化に気付く練習をしていきましょう。
この英単語を極める旅では、頻度の高い品詞にフォーカスを当てて紹介していきます。
例外もありますが、「再会」を繰り返した数がそのまま使用頻度を表します。だからこそ出会った英単語は再会を意識して求めてください!
今回の使用頻度ランキング
先日導入したGoogle検索を使用させてもらい、今回の準1級使用頻度ランキングをみてみましょう。今回は品詞の違いで大きく差が出る英単語なので、その点も考慮したランキングの発表にします。
さぁ、googleの検索総数をみてみましょう!
Vol1.使用単語の使用頻度ランキング
1位:horizontal G数:約 777,000,000 件
2位:accent G数:約 736,000,000 件
3位:lantern G数:約 457,000,000 件
※Happy new year:約 8,910,000,000 件
参考:「使用頻度の高い品詞だったら良かったのに」ランキング
1位:biographycal 形容詞 G数:約 54,000,000 件
(biography 名詞だったら→G数:約 1,490,000,000 件)
2位:horizontal 形容詞 G数:約 777,000,000 件
(horizon 名詞だったら→G数:約 2,030,000,000 件)
3位:elegance 名詞 G数:約 381,000,000 件
(elegant 形容詞だったら→G数:約 945,000,000 件)
※horizontalは形容詞(平行な)、名詞horizon(平行)
※品詞が何か分かればすぐに意味がピンとくるようにしましょうね!
映像作品で再会するか?(実践編)
毎回、以下どれかの再会の報告をしようと思います。
1. 各vol.の英単語にどれかに再会
-再会しなかった場合も報告します
2. 過去紹介してきた英単語と再会
-過去記事にも貼り付けていきます。
3. 毎回紹介する最新の英単語と再会
-各記事の間に意識して再会して報告します
今回は1を選択。
正直、自身がありません。
品詞が変化して使用頻度が低くなっているため、選択肢が限られます。
- diligently
- passively
- maze
- accent
それでもテーマが絞りづらいですね。
Netflixのリストからいくつか絞り予告編をみます。
今回は、ドキュメンタリー作品から勝負します!
作品名:Netflix-「天才の頭の中:ビルゲイツを解読する」(第1話)
ジャンル:ドキュメンタリー
『天才の頭の中: ビル・ゲイツを解読する』予告編 - Netflix
ビルゲゲイツ氏の密着ドキュメントです。(ネタバレは絶対しません)
幼少期のエピソードも含め、インタビューが多く、現在進行しているプロジェクトの様子と並行しながらゲイツ氏の頭の中をまさに解読しています。
内容も面白く次のエピソードが楽しみです。
結果
今回のVol.1の英単語に再会できませんでした...😢(ロケットスタートを切りたかったのですが...)
ですが、全体として準1級レベルの英単語は使われており、引き続き内容を噛み締めながら再会のご報告も忘れずしていこうと思います。
お詫びに
今回の記事を作成している間に個人的に色々とNetflixの作品は楽しんでいます。
その中からvol.1の英単語に再会していますのでここで紹介します。
作品名:-Netflix「ハウスオブカード:野望の階段」シーズン2(第3話)
ジャンル:政治
ハウス・オブ・カード 野望の階段 シリーズ予告編 - Netflix [HD]
シーズン1は以前だいぶ前に観たことがあったので、シーズン1はスキミングしながら内容をおさらいし、現在シーズン2を鑑賞中です。
そこで再会したvol.1英単語は、
accent
第3話:10:03
-Where did you grow up?
※出身はどこ?
-Texas. Just like you.
※テキサス州です。あなたと同じように。
(中略)
-I had a much thicker accent to get rid of than you all.
※以前のお二人よりひどい訛りでした。
※日本語吹き替え
-ハウスオブカード(Netflix)シーズン2第3話より
住む地域によって独特の訛りがあるのは世界共通ですね。今回は、面接のシーンでaccentに再会しました。映画や特にドラマのシーンで相手の出身地をネガティブに皮肉る時にaccent(訛り)をイジったり、ポジティブに意気投合する場合もあったり。今回は...(興味のある方は作品で確認してください。)
最後に
英検準1級の英単語は見方を変え、仕分けすれば敷居は低くなります。当然、使用頻度が低い英単語や品詞の変化が生じるため英検2級レベルより難しい感覚を持ちます。しかし、絵本や児童書などで使用される英単語もいっぱい出てきますよ。
また、再会は映像だけでなく、絵本や児童書など敷居の低いものから小説や専門誌など敷居の比較的高い読書まで広げると必ず再会をすることができます。
おすすめは、絵本と児童書。
「どうしてネイティブが誰しも知ってる英単語なのに、我々日本人の英語学習者は出会いと再会をしないのか?」
その答えがあると思います。
気付いている人は積極的に絵本や児童書を読んでます。
だって、児童向けで分かりやすいから。専門書で再会するよりも100倍自然で楽しい出会いと再会なんです。
そして、再会した時はニヤリとして大げさに「やったぁ!」とリアクションして下さい。その再会時の思い出を強くインパクトするためです。
私は、そんな出会いと再会の思い出の橋渡し役に就任しました。(笑)
それでは、次回は1月7日(火)7:00配信予定です。
2020年、皆さまの素敵な1年を願って
boss
Boss