Hello, はてなブログ
日本人英語講師のBossです。
英単語を覚えてきた経験がある方は共感していただけると思いますが、
「何度も覚え直したのにいつも忘れてしまう英単語」
ありませんか?
今日紹介する「始める」系動詞のstartとbeginは違い見分ける機会が何度もありました。でも、
「パッと出てこない違い...😭😭😭」
その度に調べては、「あ、そうやったわ。ただ疲れてただけや...」と訳の分からない言い訳で自分を擁護してきました。
今日は忘備録として自分のためにもこの「始める」動詞:startとbeginの違いを記録に残そうと思います。
どちらも「始める」として使えますが、「焦点の当て方」や「使う場面」によってしっくりとくる使い方があります。
それでは紐解いていきましょう!!
Let's start or begin !?
※どっちがいいでしょう?
最後にgoogle検索してみます。
基本イメージ
同じ「始める」でもフォーカスの当て方が違うんです。
start :始めの合図からゴールまで続く過程を見据えています。
begin:始めの合図にフォーカス!!ゴールしようが途中でリタイアしようが関係ありません。だって先を想定してませんから。「始める」ことだに集中しています。
イラスト作ってみました。まずはイメージをイラストでインパクトしてみましょう!
Start
よーいstart!!
走り続けてたまに止まる=stop
ゴールまで無事完走する
そのイメージを持ち続ければ=finsh
start→stop:動く→止まる
スタートした後の動きにもフォーカスするstart。動いた行為が止まる「stop」との関係性は必然ですね。
- 動く→止まるの関係性:start→stop
start→finish:始める→終わる(一連の流れ)
スタートしてゴールを見据えています。途中で終わらずしっかり完結させたいので行為の開始から終わりをパッケージにする「finish」との相性が抜群ですね。
※ finishにはその行為を完全に遂行する、完結する基本イメージがあります。
- スタート→ゴールの一連の完結した流れ:start→finish
begin
よーいbegin!!
「始まった」所だけにフォーカス
だから途中でリタイアしてもOK
だから「終わった」瞬間はend
begin→end:「始まり」と「終わり」の瞬間
始める行為にフォーカスしているので途中で終わろうが構いません。
未完結でもその行為が終わる事にフォーカスしていれば良いので「end」がピッタリ。
※ endにはその行為が途中でもなんでも「終わる」基本イメージがあります。
※もちろん最後まで完結して良いですからね。使い方の多様性は言語には付き物です。
硬くならず基本イメージからどんどん広げてみましょう!
場面ごとに使い分ける
カジュアルなstart、フォーマルなbegin
まずは、相互入れ換えても構わない大まかな使い分けでみていきましょう。
「始める」事には変わりませんから、startとbeginは入れ換えて使っても大丈夫なんですよ。でも、しっくりとくる使い方知りたくないですか?
start:日常の会話で使われるカジュアルな場面
begin:ビジネス上の硬いフォーマルな場面
それでは、前回から導入しているgoogle検索総数の出番です。
startとbeginどちらがしっくりときますか?
見分けチェック
問題1
学校の昼休みが終わるチャイムがなりました。
ワイワイした教室内に先生がやってきました。
Let's (start or begin) the class. / さぁ、授業始めるよ。
ここは学校なのでカジュアルな場面。startの方がしっくりくるはずです。
- Let's start the class. Google検索総数:約 1,350,000,000 件
- Let's begin the class. Google検索総数:約 376,000,000 件
圧倒的な大差がついてますね。このカジュアル感がstartの魅力です。
答え: start
問題2
さぁ、会社のミーティングがスタートしますよ。
あなたの一声で始まりますよ!
Q. Let's (start or begin) the meeting. / ミーティングを始めましょう。
ビジネスの場面なのでbeginの方がよりしっくりくるはずです。
- Let's begin the meeting. Google検索総数:約 314,000,000 件
- Let's start the meeting. Google検索総数:約 200,000,000 件
ビジネスの緊張した雰囲気が伝わります。ですが、startのカジュアル感も負けてはいませんね。しかし、適材適所の使い分けを知ることは英語の質をグッと上げます!
答え: begin
絶対にstartにする場合
もう一度、startの基本イメージのおさらいです。
start :始めの合図からゴールまで続く過程を見据えています。
スタートしてゴールの景色を描いているんです。だから、途中でリタイアしたり動かなくなってしまっては困るんですよ!
それでは、途中で止まってしまっては困る場面は何があるでしょう?
機械の作動
困りますよね?
エンジンやパソコンなどの機械が途中で動かなくなったら...
そこでゴールまで無事完走することを見据えたstartの登場です。
I got the engine started.
エンジンをかけた。
I started the car.
車を発進させた。
Please press this button to start you PC.
パソコンを起動するにはこのボタンを押してください。
beginだと心配でしょうがありません。スタートさえしてくれれば後は止まろうがお構い無しですから...
❌I got the engine begun.
エンジンがかかったのは良いけど....大丈夫かな???
※begunはbeginの過去分詞(れる、られる)
※begin(現在)→began(過去)→begun(過去分詞)
お店やビジネスの起業
これまた困りますよね?
お金や時間を掛けてお店を出したり起業したのに廃業されては困ります。
ずっと繁栄して欲しいのでstartを使いたいです。
beginは始めた所までは面倒はみてくれますが、その先までは...
I started a new business in Japan.
日本で新しいビジネスを始めた。
we started our own coffee shop.
自分たちのコーヒー店を始めた。
beginはそれ以外のフォーマルな場面
beginは上述のstart以外でフォーマルな場面で使われます。
The new product campaingn will begin in January.
新しい商品のキャンペーンは1月に始まる。
The negotiation will begin at 9.00 tomorrow.
交渉は明日の朝9時に始まります。
少し、硬い響きを感じませんか?
それがbeginの性質です。
最後に
startとbeginの使い分けでした。
この使い方を間違えて笑われることはないので心配しないでくださいね。
- start:カジュアル。機械やビジネスの起業や出店など途中で止まったり、停滞したら困る場合。ゴールを見据えたスタート。反対語はstop, finish
- begin:フォーマル。start以外のフォーマルな場面。始める事にフォーカス。途中の経過報告はいりません!笑 反対語はend
欲を持って、しっくりくる使い方を学ぶと使いたくなりませんか?
後は、みなさん好きなだけ使ってみてくださいね。
最初に触れたLet's start or begin
Google検索結果をみてみましょう!
- Let's start. 約 1,450,000,000 件
- Let's begin. 約 567,000,000 件
beginはフォーマルで硬い響きがあるので限定的ですね。
Let's startの方が気が楽です。笑
これが極めた先の使い分け
これは以前、ネイティブとの英会話レッスンで教えてもらいました。
最後に次の2つのイメージを浮かべてみてください。
① It started to rain.
② It began to rain.
どちらも「雨が降り始めた」ですね。
どんな状況で雨が降り始めたのでしょう?
次の違いを見分けるシリーズで発表します。
また、
「 皆さんにとってどうしても覚えては忘れてしまう英単語は何ですか?」
気軽にコメントいただけたら嬉しいです!
それでは、
Peace out
Boss